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CHP report – Aug「子どもホスピスの風景」

2014.08.07 / CHP report

私たちが作ろうとしている子どもホスピスを物語風に書いてみました。民間モデルだからこそ出来る楽しいイメージが伝わったらいいのですが・・・。


ある晴れた昼下がり、あそび創造広場は柔らかな日差しに包まれています。楽しそうに笑う声がハウスの中や大きなお庭から聞こえて来ます。ハウスの中に入ると、気持ちのよい風が吹き抜け、窓からは優しい陽射しが差し込んでいます。リビングでは、たまたま居合わせた家族が大きなソファーに座り、楽しそうに談笑しています。美味しそうな紅茶はご近所にある専門店のオススメの品。可愛いクッキーはハウスで子どもたちが作ったもの。どうやら新しいママ友に出会えたみたいです。キッチンを覗くと、いくつかの家族が大人も子どもも一緒になってご飯を作っています。出来上がったらダイニングの大きいテーブルでいただきます。子どもたちは自分がお手伝いした料理にとても満足げです。

食事を終えた子どもたちは、日頃、家や病院ではなかなか出来なかった遊びに夢中です。クラフトや、大きな紙にお絵描き、たくさんの本から好きな本を選んで読んで、大きな画面で映画を観る子どもがいたり、小さな子どもキッチンでおままごとをしたり、見たことのない楽器で演奏したりしています。センサリールームを覗くと、川の字で寝転ぶ家族がくすくす笑いながらお話ししてるようです。窓から見えるお庭では、芝生に寝転んでゴロゴロしながらお話ししてるお母さんと子どもがいます。医療器具の延長コードをお気に入りの場所まで伸ばすのは、どうやら当たり前みたいです。

ハウスに併設されている大きなお庭では、草木や昆虫、動物を発見すると冒険スタンプがもらえたり、タネから育てたお花やお野菜の様子を見に行く事ができます。ときにはジャグリングのお兄さんや、プロのカメラマンによる写真撮影。セラピードッグが遊びにきたり、英語を教えてくれる先生や、パソコンを教えてくれる先生がいたりします。みんなの「あったらいいな」がここにはたくさんあるみたいです。

お父さん、お母さんも今までやりたかったけれど出来なかった事がたくさんあります。近くのフットサル場で仲間と一緒にサッカーをしたり、お母さんはアロマテラピーでリラックスしています。夫婦みずいらずの談笑もなんだか久しぶりです。その間はスタッフが子どもをちゃんと見てくれているので安心です。遊び疲れたら、ホテルのように清潔で整ったお部屋でひと休みです。たくさん遊んで体が汚れても、必要な器具が整備された広い浴室が完備されています。子どもと一緒にお風呂に入って汗を流しましょう。

ここにはサービスメニューなんてありません。子どもや家族がその日にしたい事をサポートする。そんな場所です。それができるのも、子どもの病状を深く理解し、知識と経験を有したスタッフが常に見守っているからです。彼らは必要なタイミングで必要なサポートをそっと提供します。あくまでも、子どもと家族が主役です。心から安心して自由に過ごせるお家。それが私達の子どもホスピスです。


どんな場所になるか少し伝わったでしょうか。もっともっとワクワクしてもらえるアイデアをどんどん盛り込んで行く予定です。ぜひ楽しみにして下さい。

わたしたちが対象とする子どもやご家族は、思うよりもずっと、あらゆる面で制約の多い生活を送っています。だからこそ、同世代の子どもと近しい体験が出来る場所が必要です。同じ様な境遇のご家族が気兼ねなく集える場所が必要です。訪れる事がとっても楽しみになる場所が必要だと考えています。そんなコミュニティーを作りたい。心からそう願っています。最後までお読みいただきありがとうございました。@TAKABA

※CHPとはchildrens hospice project の略。一般社団法人こどものホスピスプロジェクトの通称として使用しています。

予定地の写真です。かなり広く感じるものの、色々作りこんだら狭くなるかもしれませんね。楽しみ。楽しみ。
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