TSURUMI こどもホスピス TSURUMI こどもホスピス

HOMEお知らせ > 8月パブリックデイは、きょうだいさんのお話をじっくりと

お知らせ

TOPICS

8月パブリックデイは、きょうだいさんのお話をじっくりと

2020.09.21 / 活動レポート

8月は、「きょうだいさんのお話@オンライン」でした。

まだコロナが私たちの身近なところに現れる前、この企画のご相談が始まりました。

子どもホスピスには、病気の子どもたちがきょうだいや家族と一緒に遊びにやってきます。入院して治療している子や、障害があってきょうだいと一緒にお出かけしたり、走り回ることが難しい子たちです。お父さんやお母さんは、つるみは病気の子も、きょうだいも、一緒に連れて来れて、どちらも遊べるところだから、「ここに子どもを連れて来たい」と思ってくれるようです。

お父さんやお母さんは、病気の子だけでなく、きょうだいのことも同じくらい心配で、どうしたら子どもたちみんなが楽しめるだろうと、いつも考えています。

つるみに来るきょうだいさんたちは、普段から、お母さんやお父さんを困らせないように、少しいい子に、ちょっと周りを気にしながら振る舞うことが自然にできている子が多いように思います。「おりこうさんやね~」はよく使う言葉ですが、つるみでは、「おりこうさんじゃなくて、いいからね」と、つい反対のことを言いたくなるのもしばしばです。

だから、きょうだいさんたちがつるみに来た時、周りを気にせず走り回ったり、飛び跳ねたり、大きな声で叫んだり、自分の好きなことを「これやりたい!」と言ってくれたり、駄々をこねたりすると、実はちょっとほっとします。きょうだいさんたちにも、そういう『思いっきり楽しい』時間がとっても大事だと思うからです。

そんなこんなで、長年きょうだい支援をされている「しぶたね」代表の清田さんに、子どもホスピスでするきょうだいさん企画について、ご相談をしました。「夏の時期にきょうだいのことをお話できる企画をやりたいんですが、ご協力いただけますか?」と。清田さんはにこやかに「喜んで♡」と仰ってくれました。

そして、8/23。とってもいいお天気のこの日、つるみで今年度初めてのパブリックデイ『きょうだいさんたちについてのお話』が実現!これまでしぶたねさんとの打ち合わせはずっと画面越しでしたが、この日は半年ぶりの直接対面。「あ~、お久しぶりです~」と懐かしい清田さんの生声と、しぶ~いシブレッドの関西弁に、一瞬でつるみカフェが温かい空気で満たされました。

しぶたねの活動のこと、きょうだいさんの気持ちのこと、お父さんやお母さんの気持ちに寄り添った優しい優しいきょうだいさんのお話でした。1時間の清田さんのお話のあとは、ご家族からの質問や、個々の悩み、「うちはこうなんだけど」といった他の人のお話を聞ける時間もありました。「初めまして」の人の中でおしゃべりすることも、オンラインという距離のおかげか、ちょっとハードルが低かった気がしました。

お話の最後に、「今しんどいご家族が、手を伸ばさなくてもサポートが受けられるような社会になれば…」と、 結んでくださったシブレッドの言葉を聞き、今、手を伸ばせないでいる子どもたちのことを思い、改めて、つるみが大事にしているメッセージをちゃんと届けていかないとなぁ、と思いました。

コロナがあったからこれができなかったというものは、世の中にはたくさんあるし、つるみでも「本当はこうしたかったんだけど‥‥」と思うものはあります。今回のきょうだいさん企画もそのひとつです。本当だったら8月なので、子どもたちは外で思いっきり水あそびやプールを楽しんでもらって、室内の涼しいところではお父さんやお母さんが、清田さんのお話をほっこり聞いていただく親子企画にするつもりでした。

でも、振り返ってみると、それはそれとして、8月のパブリックデイは最高にいい時間でした。最初に思っていたものと形は少し変わりましたが、リンゴウサギと同じで美味しいことには変わりなし。何が起こっても柔軟に、その時にできる最適を求めながら最高に楽しんでやる、コロナ禍に得た私のまなびのひとつです。

ご参加されたご家族からは、「やっと、しぶたねさんに会えた!」というお母さんや、「きょうだいで共通の想い出をつくる、というお話が心に残りました」と、後から感想をくださった今入院中のお子さんのお母さん。在宅をしているお子さんのそばで、きょうだいさんと一緒に聞いてくださったお父さんもおられました。少人数でしたが、おひとりおひとりが、自分の心のなかにあるきょうだいさんへの想いをしっかりと抱きしめながら、聴かれていたように感じました。

最後は、大好きなたねちゃん(清田さん)からのコメントで終わりにしたいと思います。残暑も厳しい8月でしたが、幸せが満ち満ちたつるみでした。お忙しい中、きょうだいのことを思ってご参加くださったご家族の皆さん、きょうだいさん、本当にありがとうございました。今度はつるみでお会いできますように。

アシスタントケアマネージャー 市川雅子

***

「きょうだいたちにも、いっぱい、思いっきり楽しんでもらいたいと思っています。」な、つるみのゆったりした空気の中で大切なきょうだいさんたちのことを一緒に思う時間を過ごさせていただき、とても嬉しかったです。親御さんのお話を聞かせていただくと、例えばきょうだいさんと離れてすごしている時も、きょうだいさんの健やかな成長を願い、育てておられることが伝わってきて、じーんとなります。ご家族のメンバーそれぞれにたくさん頑張っている日々に、小さな楽しいことや優しさ、安心が増えるように、これからもみんなで考えていきたいです。可愛いきょうだいさんたちのお顔が見られて幸せでした。ここにいてくれてありがとう!の気持ちです。

つるみのお友だち たねちゃん