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TCH2020冬の風景

2020.02.24 / 活動レポート

鶴見緑地駅の改札を抜けて、まっすぐ進むと大きなクスノキがあります。チョッパーの帽子のような形をした木です。その木を見上げて深呼吸するのが、私の一日のスタートスイッチ。でも最近は、深呼吸するのにも、ちょっとドキドキしませんか?電車のなかや、閉じた空間の中では特に。こんな時、ナイチンゲールの言葉(看護覚え書)を思い出します。「フレッシュエアーは大事やで(関西弁)」

フレッシュエアーの大事さを実感する今日この頃、日常のホスピスの様子を少しだけお届けします。

★こたつがやってきた!

この冬、つるみには温かなこたつのプレゼントがありました。床暖房のないホスピスですが、昨年のお試しこたつが好評だったこともあって、とうとう本格こたつの導入しようとなりました。

こたつがあると何がいいって、おとなはぬくぬくおしゃべりが出来て、子どもは自分が隠れたり、何かを隠したり、遊びも増えて楽しさも膨らんで、いいことだらけ。

みかんをいっぱい持って来られたご家族がおられました。こたつにみかん。ママ同士のおしゃべりにも花が咲きました。昼も夜も、こたつで食べるご飯はなかなかいい感じです。遊び空間にあるこたつ。食べ終わったらすぐに遊べるのも、こたつのいいところかな…。ホスピスに見学に来られたご家族とお話しをするときにも、こたつはとても便利。「足痛くないですか?」「膝、大丈夫ですか?」といった、日常の会話からスタートできるのも、こたつが醸し出すゆるい空気感のおかげ。日本文化って素晴らしい!こたつが温めてくれるのは、足元だけじゃなかったですね。

★小さなかぶとスナップえんどうと、ブロッコリー

ホスピスの畑では、この冬も美味しい野菜が実りました。タイミングが合う時は、子どもたちと一緒に収穫。おうちに持って帰って「おいしかった」の子どもの感想を聞くと、ついニヤニヤしてしまいます。(私が世話したわけじゃないんですけどね)

スタッフの愛情がこもった畑で採れた、野菜たち。冬はどうしても室内で遊ぶことが多くなりますが、お庭で成長している野菜や、変わっていく畑の様子を子どもたちにも感じてもらえたらいいな…と。そんな思いで畑作り、やってます。

★ともだちできた

友だちになるって、なんてステキな瞬間でしょう。一緒に遊んで、名前を呼び合って、追いかけっこした瞬間に、もうおともだち!

おとなも一緒なんじゃないかな…。大きくなると、「今日から私たち、ともだちね」なんて言いませんが、気持ちを通わせたら、相手のいないところで相手のことを想っていたら、それはもう「友の域」なんじゃないのかな…と(自論)。たまたま出会った場所はホスピスだったけど、一生のうち、「出会う必要がある人としか、出会わない(これも自論)」と思うと、友だちの垣根はそれほど高くない気がします(私が勝手に思うのもあり)。こどももおとなも、みんないい塩梅でお近づきになりましょう~
(みなさんお気軽に、“まさこ~”と呼んでくださいね)

★冬ゲーム@TCH

ホスピスが病院でのゲームボランティアを始めてもうすぐ1年。毎月1回、入院中の子どもたちとゲームをして遊んでいます。なんでそんなことするかって?入院中の子どもたちと、ホスピスのスタッフが仲良くなるのは一緒に遊ぶが早道だから!子どもたちにホスピスのことを届けるために何が出来るか、考えた結果、まずは安心できるおとながいるところだと知ってほしい、親御さんにはホスピスが遠い存在ではなく、子どものことを一緒に考える存在だと知ってほしい。出張ゲームは、そんなスタッフの想いから始まり、病院で活動しています。

12月のある日。入院中に一緒にゲームをしたこどもたちに、ホスピスへの招待状を渡しました。招待状には『一緒につるみでゲームしよう』のお誘い。いつもは病院だけど、たまには私たちのおうち(TSURUMIこどもホスピス)に遊びに来てほしい!私たちの願いは、招待状をきっかけに、子どもが「ゲームやりに行きたい」って思ってくれたらいいな、でした。そして…私たちの願いは届きました!初めてホスピスに遊びに来てくれた子と一緒にゲーム!この日は病棟の保育士さんも参加してくれて、いつもの病棟の食堂でやるゲームじゃなく、広いお部屋で大画面でのゲーム!子どもへの招待状は、ご家族の気持ちにも届いたようです。どんなときにも、小さなかきっかけが、大きな何かをごろっと動かすのですね。

春はもうすぐそこです。茶色の芝生の中にも、少しずつ緑色が見え始めてきました。春を待つ楽しみを味わいながら、今日もホスピスではお部屋を暖めて、子どもたちとご家族を待っています。

鶴見緑地のフレッシュエアー、みなさんのところまで届きますように。
 

アシスタントケアマネージャー 市川雅子

 
※冒頭のこたつのこと:こちらは、同時期に、以前からご支援いただいているバトンズ基金中澤さんから「何かハウスでご入用のものはないですか?」と聞かれ、「ぜひ、こたつを!」とリクエストさせていただいたところ、快くご寄贈いただいたモノです。本当にありがとうございました!