チャリティーコンサート2026 井上芳雄 STAGE of HARMONY ~あなたと生きるしあわせのひみつ~|バックステージ編

出演者のみなさん【左から】中野太一さん、三浦宏規さん、平原綾香さん、井上芳雄さん、クミコさん、上白石萌音さん、小林唯さん、【左後方から】大貫祐一郎さん(音楽監督/ピアノ)、寺尾陽介さん(ベース)、足立浩さん(ドラム)、長﨑祥子さん(キーボード)

2026年7月1日、TSURUMIこどもホスピス開設10周年記念事業として、チャリティコンサート2026「井上芳雄 STAGE of HARMONY ~あなたと生きる しあわせのひみつ~」を開催しました。

会場に足を運んでくださったみなさま、配信を通してご覧くださったみなさま、そして開催にあたりさまざまなかたちで力を貸してくださったみなさま、本当にありがとうございました。

このコンサートは、私たちにとって「10周年を祝うイベント」であるだけではありませんでした。

これまでTSURUMIこどもホスピスを支えてくださったみなさまへの感謝を伝え、こどもホスピスのことをまだ知らない方々にも活動を知っていただき、そして次の10年へとつながる新しいご縁をつくる、大切な機会となりました。

たくさんの方と創り上げたチャリティコンサート

このコンサートの準備が始まったのは、約1年前の2025年7月。

開設10周年という大切な節目に、これまで支えてくださったみなさまへ感謝を伝えたい。
そして、こどもホスピスをまだ知らない方にも、私たちの活動を知っていただく機会にしたい。
そんな思いから、このチャリティコンサートの準備が始まりました。

とはいえ、私たちにとっては何もかもが初めてのこと。

普段はホスピスで子どもたちやご家族と過ごしている私たちが、外に飛び出し、これほど大きなイベントをつくる。しかも、著名なミュージカル俳優さんやアーティストのみなさんと一緒につくる「コンサート」という未知の世界です。

まさに、「未知との遭遇」からのスタートでした。

まずは私たち自身がチャリティコンサートを知ろうと、今回出演してくださった平原綾香さんのチャリティコンサートへ。「視察」のつもりが、すっかり楽しみながら、音楽やエンターテインメントが人をつなぐ力を体感していました。

一方で、出演者のみなさんもTSURUMIこどもホスピスへ遊びに来てくださり、子どもたちやご家族のこと、そして私たちが大切にしていることを知ろうとしてくださいました。

井上芳雄さんには、チケットやチャリティグッズの販売告知動画にもご協力いただき、SNSで発信しました。
するとこれまでの私たちの投稿では見たことがないほどの反響が!その発信力の大きさに驚くとともに、エンターテインメントの力によって、これまでTSURUMIこどもホスピスを知らなかった方にも活動を届けられることを実感しました。

準備が進むにつれ、私たちも少しずつ「コンサートをつくる側」へ。

子どもたちに聴いてほしい曲、出演者の皆さんと一緒に歌いたい曲を考えたり、車いすやバギーの子どもたちも参加できるよう舞台の配置を相談したり。気がつけば私自身も、エンターテインメントの世界の一員になったような気持ちで、この舞台をつくる時間を楽しんでいました。

舞台をつくるプロフェッショナルの皆さんと、私たちホスピススタッフ。それぞれが持っているものを持ち寄りながら、出演者のみなさま、制作・運営スタッフのみなさま、応援してくださった企業やボランティアのみなさまとともに、約1年をかけて一つの舞台が形になっていきました。

こどもたちが舞台に上がる様子①
こどもたちが舞台に上がる様子②

「観る」だけじゃない、特別な経験

そして迎えた7月1日。

当日は、TSURUMIこどもホスピスを利用する41家族137名の子どもたちとご家族をご招待しました。

第二部では、客席の一部がそのままリフトのようにせり上がり、車いすやバギーの子どもたちも大きな舞台へ。出演者の皆さんと一緒に歌い、同じ舞台から客席を見渡すという、特別な経験をすることができました。

そして、この子どもたちの姿を「コンサートの演出の一つにしましょう」と提案してくださったのが、井上芳雄さんでした。

子どもたちだけの特別な体験にするのではなく、会場に集まった約1,000人のお客さまにもその姿を見てもらい、一緒に楽しんでもらう。

「コンサートを観る」だけではなく、子どもたち自身も舞台をつくる一員になり、その時間を出演者の皆さん、そして会場のお客さまと一緒につくることができました。

子どもたちの「やってみたい」を大切にすること。それは、私たちがホスピスで日々大切にしていることでもあります。

ホスピスを飛び出した大きな舞台で、その思いをたくさんの方と一緒に形にできたことは、私たちにとっても忘れられない経験となりました。

当日の子どもたちやご家族の様子については、ケアスタッフからもご紹介しています。
https://www.childrenshospice.jp/blog/%e3%80%90%e6%b4%bb%e5%8b%95%e3%83%ac%e3%83%9d%e3%83%bc%e3%83%88%e3%80%91tsurumi%e3%81%93%e3%81%a9%e3%82%82%e3%83%9b%e3%82%b9%e3%83%94%e3%82%b9%e9%96%8b%e8%a8%ad10%e5%91%a8%e5%b9%b4%e8%a8%98%e5%bf%b5/

ホスピスへの応援の気持ちが集まり温かな空間となった「チャリティモニュメント」~コンサート当日のロビーを彩りました

コンサートから生まれた新しいつながり、そしてその先へ

コンサートを終えて、私たちがもう一つうれしく感じていることがあります。

それは、このコンサートをきっかけに、TSURUMIこどもホスピスと新しくつながってくださる方が増えたことです。

コンサートや配信を通して初めて「こどもホスピス」を知り、ご寄付くださった方、継続的に活動を支えるマンスリーサポーターになってくださった方。

活動に関心を持ち、新たに支援に加わってくださった企業のみなさま。

そして、コンサートをきっかけに取材していただく機会も増え、これまでTSURUMIこどもホスピスを知らなかった方へ活動を届ける機会も広がりました。

コンサートを楽しんでいただくことが、こどもホスピスを知る入口になり、「もっと知りたい」「これからも応援したい」という次の一歩につながっていく。

7月1日に生まれたたくさんの出会いが、コンサートが終わったあとも、少しずつ新しいつながりへと広がっています。

さいごに

7月1日の公演を終えたあとも、7月20日までアーカイブ配信を通して多くのみなさまにコンサートを楽しんでいただき、チャリティコンサートは幕を閉じました。

でも、私たちにとっては、ここで終わりではありません。

コンサートをきっかけに初めてTSURUMIこどもホスピスを知ってくださった方、応援してくださった方、そして新しくつながった企業や関係者の皆さま。一つひとつの出会いを、一過性のものにせず、これからの関係につないでいきたいと思っています。
出演者の方からも、「またホスピスに歌いに行きます」とうれしい言葉をいただきました。

10年前、たくさんの方の応援によって始まったTSURUMIこどもホスピスは、今も変わらず、多くの方の支えによって活動を続けています。

そして今回、私たち自身もホスピスを飛び出し、これまで知らなかった世界へ一歩踏み出したことで、新しい人、新しい力、新しい可能性と出会うことができました。

子どもたちやご家族の「やってみたい」を、これからも一つでも多く形にしていくために。

今回のコンサートで生まれたたくさんのつながりを大切に育てながら、次の10年へ歩んでいきたいと思います。

チャリティコンサート2026に関わってくださったすべてのみなさま、本当にありがとうございました。

そして、これからもTSURUMIこどもホスピスを一緒に応援していただけたらうれしいです。

なお、今回のチャリティコンサートの収支については、改めてブログにてご報告いたします。

この記事を書いた人

安在志織(あんざい・しおり)

安在 志織

ファンドレイザー