【活動レポート】ラビンユーナイト ご遺族のための夜企画

2月8日、この冬で一番寒かった日。そんな寒い寒い日曜日、ホスピスではとても温かい時間が流れていました。

💛『ラビンユーデイ』

毎月、お空に旅立っていった子どもたちのことを、静かに温かく想う日があります。この日は、小さな木のフォトフレームに入った子どもたちの写真をホスピスのあちこちに飾ります。

季節ごとに、スタッフとご家族と一緒に過ごす日もあります。ただおしゃべりしたりお茶を飲んだり、きょうだいさんたちは思い切り遊んだりと、お空にいる子のことを想いながら、その子を感じながらホスピスで過ごす時間です。

昼間に家族みんなで過ごす日もありますが、夜、おとなだけで集まる特別な時間もあります。「昼間は行きにくいけど、夜だったら行ける」「おとなだけなら安心」というお声もよく耳にします。

⛄ラビンユーナイト

2月8日は、夜の集まり『ラビンユーナイト』の日でした。あまりの寒さだったので、来ていただけるかな…と心配していましたが、そんな心配はいりませんでした。

ぽつぽつと雪がちらついていましたが、16時を過ぎると「お久しぶりです」と玄関に明るいお母さんの声が響きました。つるみとそのお子さんとの繋がりは、ホスピスが完成する前でした。お子さんはホスピスの完成を目の前にして、残念ながら旅立たれましたが、お母さんやきょうだいさんとは、その後もずっと繋がってきました。当時はまだ小さかったきょうだいさんたちでしたが、ようやくお父さんに預けてお母さんだけで出て来れるようになったと、嬉しそうに話してくださいました。

何年たっていても、ついこの前の出来事のようにおしゃべりできる時間、会うたびに懐かしく、写真の中の子どもたちとのエピソードを語り合える時間。

ラビンユーナイトは、いつものつるみとはちょっと違って、おとなが主役の時間です。

きっと、子どもたちだってそんな日も望んでいるんじゃないかと思います。

お母さんも、お父さんもつるみでいっぱい遊んでね…。

🍸bar お父さん

ちょうど1年前のラビンユーナイトのとき、あるお父さんから「何か協力できるよ」と声をかけていただきました。お父さんは、お酒にまつわる色んな資格をもってる方で、ラビンユーナイトではご家族に寛いでもらうために、アルコールも少しお出ししていたので、声をかけてくださったのだと思います。

大変ありがたいです!と、すぐに次のラビンユーナイトで、お父さんにbar を開いてもらいました。それは私たちが思っていた以上に本格的なbarで、参加されたご家族には大好評でした。それまでのラビンユーでは、涙しながらお話しされていたお母さんが、実はワインがとてもお好きだったことも、このときわかりました。

そして、この冬も2回目のbar を快く引き受けてくださいました。昼過ぎから準備を始めて、私たちと一緒にご家族をお迎えしてくれました。アルコールもノンアルコールも、おつまみも。私たちスタッフだけでは考えつかないおもてなしや、ラビンユーナイトの空気づくりを、お父さんに協力してもらえて本当に感謝です。お父さんはずっと立ちっぱなしで、おしゃべりの輪に入られることはありませんでしたが、「それがいいんです」と。シャイなお父さんにとっては、この時間もご自身のラビンユーになっていたのかもしれません。

💛おとなが主役

『ラビンユーナイト』は、お母さんやお父さんが主役の日。普段とはちょっと違うおしゃべりも、安心してできるのはナイトだからかな…

泣いていいし、笑っていいし、美味しくお酒を飲む時間だって大事。

「どんな味が好きですか」と、bar でお好みを聞いてもらえるだけで、ちょっと優しさを感じて温かい気持ちになれたり、自分に優しくすることも必要だとちょっとだけ気づけたり。お母さん、お父さんの少しでも癒しの時間にしてもらえたらと、あえておとなの方だけのご参加をお願いしています。

「自分だけじゃなかった」「来てよかった」と、初めて参加されたご家族の声を聞けると、心からほっとします。今はまだ、外に出ることも、他のひととお子さんのことを話すことも、しんどい方も大勢おられます。ホスピスとの繋がりは、お子さんが旅立たれた後もずっとご家族が望まれる限り続きます。またいつか、皆さんのタイミングでホスピスを思い出してもらえたら、いつでも私たちはお待ちしています。

春はもう目の前ですね。木蓮が大きく膨らんでいます。

次回のラビンユーデイは4月(ラビンユーナイトは7月)に開催します。

ホスピス産のライムドリンク