TSURUMIこどもホスピスアートパーク構想について

[イラスト]2025年春、TSURUMIこどもホスピスの原っぱエリアに、ふしぎな◯◯が生まれました!という見出しとともに、アートパーク構想で設置された大きな花壇のような作品や、その周辺で思い思いに遊ぶ子どもたちの姿が描かれています。

TSURUMIこどもホスピスアートパーク構想とは?

こどもホスピスを利用するみなさんに「アートを通じていろんな世界に出会ってほしい」という願いを込めてスタートした本プロジェクト。第1弾作品として2025年春、レアンドロ・エルリッヒさんによる作品《Infinite Garden / 無限のお庭》を設置しました。

アートは知らなかった世界をそっとひらき、いろいろな感覚の芽生えを促し、新たな自分を発見するきっかけをもたらしてくれます。普段あまり見る機会がなくても、実際に見てふれてみると、ふと心が軽くなったり、勇気づけられたりすることも。訪れる子どもたちに、学びや癒やし、心豊かなひとときが生まれることを期待して、これからもアート作品を増やしていく予定です。

作品のご鑑賞について

「原っぱエリア(パブリックエリア)」は地域にも開放されており、設置されたアート作品は開門時間中、どなたでもご鑑賞いただけます。広い原っぱ、草木生い茂る丘での遊びや、アート作品を眺めながらのお散歩をお楽しみください。

作品設置のきっかけ

本構想のきっかけはこどもホスピスを応援してくださっていた小児科医・久野友子先生のご遺族からのご寄付でした。子どもたちの幸せを願う先生の気持ちがこれからも広がっていくように。広場で遊ぶ子どもたちをあたたかく見守ってもらえるように、この場所に作品を設置しました。

第1弾作品《Infinite Garden / 無限のお庭》

本作品は4つのお庭とその間の通路で構成されています。「無限」をテーマとしたこの作品の壁面を覆うのは、アジアでつくることのできる最大サイズの鏡。合わせ鏡を通して、目の前の風景がどこまでも続いて見える仕掛けになっています。

鏡の中に永遠に連なっていく自分たちを見つめたり、不思議に広がるお庭を覗いたり、花壇の植物で季節のうつろいを感じたり、さまざまな楽しみを見出すことができます。

作家からのメッセージ

第1弾作品の作家は、世界的に活躍する現代アーティストのレアンドロ・エルリッヒさん。作品に込めた思いと子どもたちへのメッセージをいただきました。

Leandro Erlich(レアンドロ・エルリッヒ)

1973年、アルゼンチン・ブエノスアイレス生まれ。錯覚や音響効果を使い、見慣れた風景に違和感を生じさせる大型インスタレーションで知られる。

今後について

第2弾以降の作品についても現在、鋭意準備中です。今後も経過を発信していきますので、引き続きあたたかく見守っていただければ幸いです。

TSURUMIこどもホスピス