今年もアドベンチャーワールドがやってきた!『わくわくスマイルDAY2021~SMILEでつながろう~』

10月17日、天気予報では雨マークだったのに、その日の鶴見緑地は、なんと青空が見えました!
アドベンチャーワールドの動物たちと、16名の飼育員さんたちが、和歌山県の白浜からつるみにやってきてくれたのです!!

アドベンチャーワールドさんとホスピスとの繋がりは、3年前にさかのぼります。一人の女の子の願いが届き、アドベンチャーワールド@TSURUMIこどもホスピス『わくわくスマイルDAY! SMILEでつながろう~』が実現したのは、2018年10月。女の子が大好きだったアドベンチャーワールド。大好きだったダンスとダンスのお姉さん。夢のような一日でした。

それから、2年。女の子が繋いでくれたご縁のおかげで、昨年はコロナ禍でもできることとして、オンラインを駆使し、病院や自宅から、参加する場所に関係なく、アドベンチャーワールドとホスピスとを繋ぎ楽しめる工夫をした、夢のオンラインでのコラボイベントが実現しました。

そして3度目の今年。アドベンチャーワールドさんと一緒につくる、『わくわくスマイルDAY!2021 SMILEでつながろう~』は、最初から現地開催を目標に準備を進めてきました。それは小規模でも、地域の子どもたちも一緒に楽しめる時間をつくるためです。出かけることが誰もが難しくなったこの2年。ホスピスに遊びに来られる子どもたちは、LTCの子どもたちです。でも、我慢の時間を過ごしているのは、どの子も同じ状況。だったら、「少しでも地域の子どもたちにも、楽しんでもらえる時間を作りたい」と、アドベンチャーの皆さんと私たちの思いが一致しました。普段ホスピスの広場に遊び来てくれている近所の子たちや、地域にいる普段からお出かけしにくい子たちにも、来てほしいな。だから、宣伝はそこまで大きく出来ないけど、昨年は0だった地域の子どもたちの参加を、今年は10,20組と広げ、開催する方向で何度もアドベンチャーさんとオンラインでのミーティングを重ねました。

コロナ禍でのイベント開催は、初夏から準備を進めてきましたが、8.9月は緊急事態宣言下でもあり、ひたすら早く感染が落ち着くことを祈りながら、10月17日までをカウントダウンしてきました。コロナ禍初の、ホスピスでの大型イベント。安心して参加してもらうために、人数、当日の配置、流れ、安全に開催するための工夫。慎重に協議しながらも常に前向きな方向で、ホスピスだから、今を大事にしたい。この一日のために、一人一人のために。それは、2018年から変わらない思いでした。

この日にかけるたくさんの人の想いが実を結び、天気予報もはねのけ当日を迎えることができました。

ホスピスを利用している子どもたちの中には、動物に接するのが初めての子どもも少なくありません。動物とのふれあいは、子どもたちをどんな気持ちにさせてくれたのでしょう。優しく触る、なでる、生き物に接する子どもたちの、本当に楽し気な様子、優しさと好奇心に満ちた目は、どの子もキラキラしていました。

当日どうしても来れない子のためにも、イベントの様子を生配信しようとスタッフから提案が出ました。昨年からの、オンラインの経験がこの日にも生かされました。

見事に、お天気も味方してくれた秋晴れのこの日。午前はホスピスを利用している子どもたち7組、午後はマックスの30組の地域の子どもたちご家族が参加してくれました。事前申し込み制をとったことで、予約は満員になる大盛況でしたが、みなさん、ホスピスでのイベントを待ちに待って、ホームページやSNSをチェックしてくれていた方ばかりでした。1年以上ぶりに来てくれたご家族もいて、「大きくなったね!」と、懐かしい再会場面があちこちで見られました。


ホスピスが広場で行うイベントは、中身の楽しさへの工夫とこだわりはもちろんですが、それ以上にホスピスに思いを寄せてくれる人たちが集える貴重な機会でもあります。アドベンチャーワールドの『わくわくスマイルDAY』は、そのタイトル通り、みんながわくわく笑顔になる、笑顔がどんどん広がっていく一日になりました。


万全の感染対策をとって、アドベンチャーの温かい空気を大阪まで運んで来てくださった、アドベンチャーワールドのスタッフのみなさん、この日遊びに来てくれた子どもたちご家族のみなさん、本当にありがとうございました。みなさん、一人一人のご協力のおかげで、無事に『わくわくスマイルDAY2021~SMILEで繋がろう~』は実現できました。残念ながら予約がいっぱいで、動物ふれあいをお断りしてしまったご家族には本当にごめんなさいです!また次の機会があることを楽しみにしていてください。


最後の最後に。
この日、子どもたちが笑顔になれて、優しくしなれたのは、あなたたちとの出会いがあったからです。カラダに触らせてくれてありがとう!おとなしくいてくれてありがとう!もふもふの毛も、ちょっとかたい毛も、子どもたちの小さな手を受けいれてくれてありがとう!遠いところを来てくれてありがとう!アドベンチャーの動物さんたち、本当に協力してくれてありがとう!最高のパフォーマンスでした。
今度は私が白浜へみんなに会いに行きますね。


アシスタントケアマネージャー
市川雅子