『ホスピスの使い方を考える会』レポートと、次回のご案内

1月のテーマは『AYA世代支援』
ゲストスピーカーは、サバイバーの平盛さんでした。

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ホスピスを利用する子どもの7割近くは、小児がんの子たちです。0歳から18歳まで、幅広い年代の子どもたちがいます。ホスピスでは昨年から、中高生たちにもホスピスに来てもらえるよう、様々な取り組みをスタートさせました。

小さな子どもには「ホスピスは、たくさん遊べるところなんだよ」と言うと、すぐに伝わりますが、中高生にはそうはいきません。10年程前にイギリスを訪れた際に、あるスヌーズレン施設のスタッフが語っていた言葉を、ふと思い出しました。
「青年に対して、単純に『遊び』という言葉を使うと誤解を招きます。『その人の生き方』『生活の一部』『生活を変えるもの』が、彼らにとっての遊びの意味するところです」

ホスピスの開業から7年たち、自分が中学生の時は、どんなことを考えて、何に悩んでいただろう…と、振り返ることが多くなりました。そして、この日のゲストスピーカー(平盛さん)のお話しを聞いたあと、なんだか懐かしい友だちの顔を思い出しました。
一緒に遊んだだけじゃない、多感な時期に家族よりも長い時間、生活を共にした存在。
自分は何になりたいのか、どう生きたいのか、あの時ひとりではなかったことが、今の自分の力になっているのだと感じます。

平盛さんは中学2年生の時に、急性リンパ性白血病と診断され、1年近い治療期間を経て、学校生活に復帰されました。今は社会人1年生として、ご自身の体験を活かした対人援助のお仕事につかれています。
想像できないようなしんどい治療、長い入院生活だったはずなのに、当時の経験を「人よりちょっと、いい経験になった」と、笑顔で語られていました。
そんな平盛さんの言葉に、当時の平盛さんにとって、そして今も、仲間の存在がどれほど大きな支えだったかがわかりました。

*平盛さんのお話しの全て聴きたい方は、『ホスピスの使い方を考える会~AYA世代支援~』YouTubeをどうぞご覧ください。

『ホスピスの使い方を考える会』は、LTCの子どもたちの課題を、医療者と当事者と共に考え、解決に取り組むための実践の場です。

2022年8月から、まずは医療者と話しができる場を作ろうと、毎回テーマを決めてやってきました。一方通行にならないよう、ただ当事者の話しを聞くだけの勉強会にしないよう、そんな想いで続けてきましたが、まだまだ発展途上です。

それでも毎回、現場にいる看護師、医師、保育士、臨床心理士などの職種の方々が、子どもたちの現状のなかで、何とかしたいという想いで参加してくださっています。
会が目指すところにはまだ十分到達していませんが、この会でできた医療関係者の方との繋がりが、ホスピスを必要とするお子さんやご家族に届いたケースも出てきました。

ホスピスの使い方を考えるその先には、子どもの生活に選択肢を広げていくことにも繋がっていきます。『ホスピスの使い方を考える会』は、医療現場の中で、日々課題に取り組まれている方々とひとりでも多く出会い、課題解決に取り組む仲間を増やしていきたいと思っています。皆さんのご参加、お待ちしています。

ー次回は2月4日開催ですー

テーマは、『ホスピスの役割を考える』です。
今年度の最終回となります。ぜひ気軽にご参加ください!

日時

2023年2月4日(土)10:30~12:00

場所

TSURUMIこどもホスピス(つるみカフェ)

参加対象

LTCのこどもと関わる医療従事者(医師・看護師・保育士等)の方で
・医療現場での小児緩和ケアの取り組みに困っている、悩んでいる方
・ホスピスの活動に賛同し、共に実践に取り組みたいと考えている方

定員

10名程度(会場参加者)
※Zoomでのご参加の場合は、定員はありません。
お申込み後に当日の参加URLをメールでお送りします。

●ゲストスピーカー

大阪市立総合医療センター 小児血液腫瘍科医師 山崎夏維先生
大阪市立総合医療センター ソーシャルワーカー 大濱江美子さん

●参加費

無料

●申込み方法

申込みフォームからお申し込みください。※締切2/1(水)
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