2025年7月13日、私たちはTSURUMIこどもホスピスで、小学生を対象とした『第3回つるみラボラトリー』を開催しました!
このラボラトリーは、病気と向き合う子どもたちやそのきょうだいが、同じような経験を持つ仲間と出会えたり、一つのテーマと向き合い「できた!」「わかった!」とちょっぴり自信を感じられたりするような時間になれたらと考えています。
今回はTSURUMIこどもホスピスを利用している1年生から6年生のお子さん、計9名(病気を持つお子さんとそのきょうだい)が参加。今回のテーマは、子どもたちの素朴な疑問と向き合う『小児がんのひみつ』でした。

*お医者さんからのお話
まずは、大人気のキャラクターたちと学ぶ「はたらく細胞クイズ」からスタート!白血球、赤血球、血小板の役割について、子どもたちは楽しみながらも真剣に考え、なんと全員が全問正解!
続いて、当団体の副代表で小児血液腫瘍科医の原から、小児がんはどのように起こるのか、抗がん剤治療で髪が抜けたり口内炎ができるのはどうしてなのか等のお話がありました。
子どもたちからは、「がんになったら、もうがんにならない?」「がんはうつるの?」といった、純粋ながらも核心をつく質問が次々と飛び出し、知りたいという強い気持ちが伝わってきました。

*サバイバーのリアルな声
そして、この日のハイライトの一つが、小児がんサバイバーの仲江さんによるお話でした。ご自身の闘病中の気持ち、周囲の言葉に悩んだこと、そして仲間との出会いが支えになったことなど、実体験に基づいた飾らない言葉で語ってくれました。
子どもたちは「インタビュアー」となり、仲江さんに聞きたいことを同じグループのメンバーと相談しながら自由に質問。
- 「治療で一番つらかったことは?」
- 「入院中に楽しかったことはありますか?」
- 「今も入院中のお友達と会っていますか?」
仲江さんの回答に、子どもたちは真剣な表情で耳を傾けていました。


*保護者の方々へも、安心のサポートを
子どもたちのワークショップ中、保護者の皆さんには、原医師との相談の場を設けました。日頃抱えている医療や病気に関する疑問、不安なことなどをじっくりと話すことができ、心強い時間となったようです。

*届いた、子どもたちの声
参加した子どもたちからは、今回のラボラトリーを終えて、心温まる感想が寄せられました。
- 「病気を経験しても頑張って働いている姿を見て、すごく勇気をもらえました」
- 「亡くなった友達の話を聞いて、僕も一緒だなって思った。同じ気持ちなんだって分かって、安心したよ」
- 「仲江さんと、がんになってつらい気持ちを共感しあえてよかった」
今回の『小児がんのひみつ』のプログラムは、子どもたちが自分やきょうだいの病気について学ぶだけではなく、「病気のことって聞いてもいいんだ」と思えたり、同じ境遇の仲間と出会い、共感し、そして「自分は一人じゃない」と感じられる時間になっていたらいいなと思っています。
参加してくれたみなさん、原先生、仲江さんありがとうございました。
次回のつるみラボラトリーは11月の予定です。またお会いしましょ~!